雨時々、アフリカ楽器

本格的な梅雨の時期ですね。

音楽をされる方はご存知の事かと思いますが、梅雨は楽器にとっては天敵とてもいえる季節です。
実は、私、スタッフNは西アフリカの太鼓ジャンべ(djmbe)を叩いております。

アフリカの太鼓ジャンベは、1本の木をくりぬいて羊の皮を張り作られる伝統楽器。

梅雨のこの時期は、羊の皮が破れやすいという太鼓叩きには日々の雨よりも厄介な季節なのです。
そして、湿気で、太鼓が鳴かなくなるのです。

梅雨に入ってから、しばらく、叩けていなかったMyジャンベを久しぶりに叩きました。

音の違いを感じた一方で、命を宿っていた木々、動物の一部が、また新たなかたちで命を宿すジャンベの音を、久しぶりに聞いて、
「音は生きているのだな」と、心地ちよさと、愛おしさを感じました。

ジャンベを始め、アフリカの楽器には、なにか「生きる」エネルギーを感じます。
人類発祥の地で生まれた音やリズムだからでしょうか、日本人であれど何かどこかで潜在意識に響き、シンクロや意識の符号があるのです。

さて、そんなアフリカ楽器の中に親指ピアノと言われる「ムビラ」という楽器があります。

アフリカ・ジンバブエに住むショナ族古来の民族楽器。
祭礼や儀式の時に先祖の霊やスピリットと交信されるために演奏されてきた神聖なる楽器です。


鉄の棒をハンマーで叩いて作った平らなキーと、木の板で作られ、キーとされる板を弾いたときの「ジージー」という響きが、音色に加わり、弾いていると指から全身に音の流れを感じ、奏者にスピリットが降りやすくなるそうです。

オルゴールのような優しい音色に、エネルギッシュな響きを感じるムビラは国を超えて愛される楽器でもあります。

当店でも、実は時おりムビラの音色が、流れていることがありましたが、気づきましたか?

アメリカオレゴン州に暮らすリチャードカルネルによる透明感あふれる音。
ジンバブエショナ族のムビラ奏者ガリガイ氏によるムビラオーケストラサウンド。

そして、自らジンバブエの地を訪れ、ムビラに魅了され、修行を積んでいる日本人ムビラ奏者スミ氏とカリガイ氏による優しく心に染み渡る音色。
↓ぜひ、聞いてみてください!



心地よいですよね?

こんな心地良い音色を奏でる、日本人ムビラ奏者スミ氏によるムビラライブが、7月5日(日)19時30分から、当店2階ギャラリーにて開催されます。





当日は、東アフリカの布カンガの展示期間中ということもあり、アフリカの布達の野生的なエネルギーとムビラの響きの調和を楽しみいただけます。

13名限定(予約制)の狭い空間ですが、自分を取り巻くあらゆるモノ、音の「生きる」パワーを感じることができる贅沢な時間になると思います。

詳細はこちらです↓

あいにくの梅雨空の休日でも、お部屋から聞こえる雨の音とムビラの響きのアンサンブルを楽しんでいると、雨というものが有難く感じさせてくれます。

梅雨があるから、実りの時期がある。
大都会東京で暮らしながらも、自然と共に生きる感覚を大切にしていきたいなと感じる雨と休日です。